リンゴの奇跡/木村 秋則

出会いを重ねると、突然、角を曲がって景色が変わるという時がほんまに、あ・る・の・だ。意味不明のタイミングで、イチゴイチゴではなく、一語一語、『・』いれたのは、ある!事を強調したいが為!

人との小さな会話、出会うライブ・映画・本!それは、自分の内でなく外の世界との接触、ドカンと何かが一変する瞬間の扉もあれば、釘を打って打って、そんでやっと開く扉。


この『奇跡のリンゴ』という本には、農家の木村秋則さんの人生。
私たちが普段100円前後で、気軽に手にして食べている『大きな・甘いリンゴ』が、どうやって出来て来たのか。 何故?農薬なしで、りんごを育てることが不可能なのかという、様々な障害。 リンゴの種が生まれ、種が世界中を旅し、人間が改良を重ねに重ね、農薬が生まれ、、『今のリンゴ』に至ったか!?という歴史。<先人達、ありがと!>
無農薬のリンゴが、木村さんの紆余曲折が、文明や目の前の事を『考え抜け』と、問いかけてくる。 木村さんを取り巻く〜家族や村・時代や土地・風土の習性・人生哲学・心理を、流れる様に、丁寧に時系列ガイドしてくれる。
色々なドラマ要素を広く・ぎゅっと凝縮して、絵巻物語に仕立てた、この作者<石川拓治さん>の構成力・素晴らしい。本当にスイスイ読めたよ。


木村さんが、百姓の道に入った流れは、運命的でもあり、実にいい加減でもあって。 農家の息子として、生まれたものの、次男であり、農家の跡を継がなくてもよいかも?!の環境だった為、幼少から、興味のあった電気やエンジンや得意な計算の道へ、木村さんは、歩もうとする。 そしぃて、紆余曲折しながらも、結局、農業の道へ、木村さんは、引き戻されれ・・・トラクターに興味を持つ。
そして、トラクターの本を買う時に、本屋で横に並んでいた一冊の本を落とししししし、落として、角が曲がり・汚してしまったので、木村は、その本もついでに購入する。


そして、、、一年間ほっぽって置いた・その角が曲がった汚れた本の扉を開ける。 『人間の知恵を否定し、人為的な営みの全ては無用だ!』と考える『福岡正信』という一人の思想家のような農業家の『何もやらない。農薬も肥料も何も使わない農業〜自然農法』という本でありました。ねんて。 そして、こういう農業もあるのだな?!という所から、木村は、無農薬農業に興味を持ち始める。本を貪る様に読み、研究し、新しいこだわりを生み出して、木村さんは、行動し始める。苦難の八年間のはじまり。。。



語りだしたら、止まりません。 一冊の筋、殆ど、憶えてますから、延々喋れます。 とにかく、レコメンドっす。大推薦。 あなたと好みがすれ違いするのも、恐れず、押しつけますぞ。
読んで、買って、一家に一冊の名著!と22!は、感じて、もう二冊買って、一冊はさっき、友人へ押し付け貸しました。 私は、心斎橋の引っかけ橋ふもとのレンタルショップTSUTAYA』一階の本屋で、二回に分けて、二冊購入しました。

別に、農業に興味なくても、だいじょぶ! 木村さんの人生の物語とリンゴの歴史、神話の様に、心の古くて新しい哲学は、きっと元気を与えてくれます。
明日の為に、必要な素敵な本でした。





何気に手に取った本との出会い。本屋というのは、当たり前ですが、死ぬほど、本が何万冊?!もある訳で、こんな嬉しくなる一冊に、出会えるなんて、ほんま嬉しいなぁ。私のアンテナよしよし!!私の手!偉い!


※写真は、読後、余りに感動パワーが、自分んの中で、鳴り止まず、手の勢い止まらず、メモ帳を丸に切って、のりとホッチキスでつなげて作った『リンゴ』です。意味わからんけどね。
純粋なパワーが、みなぎった深夜のサイキックパワーの具現化・の証です。