前に後ろに続く道すがら！

振り向けば、母ちゃんが。
母ちゃんＡが、振り向けば、婆ちゃんが。
婆ちゃんＢが、振り向けば、曾ばあちゃんＣが。
組み合わされて、積み上がる、最先端で、つぶやく私は、これから、今からも、赤松美佐紀という、小さな確かな現象体Ａなのです。

先日、先週、お見舞に行って、私の指を『唐揚げ』と勘違いして、食いちぎる勢いで、しゃぶりまくった、おゆき婆ちゃんが、亡くなりました。会いに帰りました。
先週、お見舞で会った時より、穏やかな顔や！少し笑っているかの様に、健やかな顔や！あぁ、やっと楽になれたんやな。。と、思えました。

十数年ぶりに、会う従兄弟達と、線香とロウソクを絶やさない様に、朝迄、一定の距離をほんの少しずつ、近付かせながら、話をしたり、しないまんまも、同じこたつに、足をつっこみ、時を過ごしました。

こたつのハンドルネームは、『赤松家』すっかり、変わった表層顔を付き合わせ、共通の思い出を話す。話は、今一つ、盛り上が！ラナイ！ら・なくても、いいのだ！大丈夫。かじかみＯＫ!はにかみ・ヒーックション！
田舎は静かだ、寒いのだ。今夜は、何処にも逃れられない。止まった空気を見物だ。きっと、婆ちゃんも見仏してる。

田舎の葬式は、集中して、食べて、送って、食べて、とにかく、間に、食べまくる。
菜っ葉のおにぎりや、白いおにぎり、味噌汁、チラシ、おでんが、グルグル回ってくる。
食べたあとで、『あっ？！』って、美味しさを思い出させる味。素朴で実直な味。この味なら、繰り食べ！出来ると、驚く。夜中に、私もおにぎりを握った。ら！、さっきのおばちゃんのおにぎりに、確実にひけをとる！おりょ？！

ミクロの分量で、こんなに味が、変わる。先輩の手に、合唱したいー！
『おっおっおっおっ！美味しーぞー！その手の秘密を教えてクンロ〜その目の行方を、追わせて薫製！ロロロロ！ロウソク一本、灯して、見つめる！婆ちゃん！おばちゃん！お母ちゃん！』

婆ちゃんが、97年も、生きてくれたおかげで、赤松の兄弟３０人と、この日会えたよ。
苦手だった人も、初めて話したおっちゃんも、いつもの人も、新しい子供にも。つかず、離れず、うちらは、鎖の最先端のつもりで、物事の一面しか、見る事が出来ないけれど、それは、それは、貴重な一晩でした。

母の若い頃の話、兄弟の話、婆ちゃんが、母ちゃんやった話、その時代の大らかな空気、婆ちゃんの時代の大らかで、貧しくて、一から作り上げてきた話。
色んな人に抱かれて、その日その日を、繋いで貰った感覚が、今頃、ざわっと自分の中に、甦った。
わたしも、年取ったよ。そう、当たり前。時間は、いつも、流れてる。
おにぎり、握ろう！22！やろーう。今週末のアバンギルド、ふたつのうた、聞きに来てちょーだいな〜！

振り向けば、母ちゃんが。
母ちゃんＡが、振り向けば、婆ちゃんが。
婆ちゃんＢが、振り向けば、曾ばあちゃんＣが、手を振ってるのや！おーいー！とな。

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1.23 (sun)　 「ふたつのうた」京都アバンギルド
OPEN 18:30 / START 19:30　　adv.2000 yen with 1drink / door.2300yen with 1drink

※いよいよ残すところあと２回の「ふたつのうた」ふと気がつけばすっかり浪速なモードに突入しております。京都で観れる機会の少ない大阪ミュージシャンの「肝っ玉」この機会に是非ともご堪能ください！　　http://www.urbanguild.net/live/live.frame.html

ピカチュウ／Akamar22!