裕次郎きっかけで、毒づく。あの日へ。

石原裕次郎&慎太郎兄弟のドラマのラスト、10分に遭遇しました。
小森のおばちゃまこと小森和子役に、久本雅美
配役の顔ぶれが、アクリル絵の具なべったり感に、溢れていて、すがすがしい気持ちになりました。
ザ・芸能。テレビの中ァ!な、感じ。


裕次郎の唄う<銀座の恋の物語>がエンディング曲でしたが、ぼんやりしてたら、私
泣いてました。一瞬、ぼけたかと、3秒間の自己不安!!
思い出に、小学生の頃に、無意識の私が旅してた訳さ。うかつ襟、深津絵里


子供の頃、田舎の和歌山への帰省が大好きでした。。。んがっ!長時間、車に揺られるのが、恐怖で恐怖で、<酔うかもぉ〜車に!>この、もしや感でガチガチになった小学アカマッチャンは、酔い止め薬をゴクリ、おへそに梅干し張りつけて、<毛布ぅ〜毛布!!>と呪文を唱えて、軽乗用車の後ろで震えながら、眠ろうとするのでした。子供の思い込みというのは、おかしなもので、私の場合、毛布でぐるぐる巻になって、座席の匂いを臭わなければ、あんまり酔わへんねんと、、思い込んでました。


車酔いについて考えないようにする余り、酔いに敏感になり、毎度酔ってふらふらになって、吐いたり、不可解に長いドライブに怒り!朦朧としておりました。子供って大変だよね。
そして、そんな疲労に体が飽きて??車という空間に慣れた頃に、聞こえてくるのは、いつも石原裕次郎
裕次郎のアルバム?テープを、うちの父親がエンドレスで、流し続けるのです。5時間近く。
例の<東京でひとつ〜銀座でひとつ〜若い二人が〜ふふふふふふふ>、、です、とか。
体も気も弱り、放心状態になっている子供の耳に響く、ユージロー。
ブランデー、ベルベットな香り?!?、前座席チームの父と母の二人の会話。
何故かとても孤独な気分になって、よく毒づいたものです。前チームのふたりに。

<ユージローの声、聞いてたら気分悪くなるぅー>てな。

ある時は、、↑いいながら、<だからーあれ買ってくれな、私おかしくなるーー!!>と、わがままを叫びりびり続け、パーキングエリアでパチンコ台のおもちゃのミニチュア<結構、でかい!>を買ってもらって、パチンコ台を抱きかかえながら、安眠に落ちたこともありました。あのパチンコ台、いつ何処へ消えたことやら。

なもんで、ユージローの声は、私を思い出のドライブへ、和歌山の荒々しいざくっとした、田舎の風景へいざなってくれる訳です。
けど、泣くことないよな、今。